6. ティエン・ハウ寺

6. ティエン・ハウ寺

　1760年に建てられたベトナムで最も古い華僑寺、ティエン・ハウ寺にて。
ロウソクで線香の先端に火を付けて、天井にぶらさげる。

　チョロンで、ビン・タイ市場の後に訪れたのは「ティエン・ハウ寺」。渦巻き型の線香は10,000VDN（ベトナム・ドン)。短冊に名前を書いて線香とともに天井にぶら下げる。線香は1カ月の間燃え続けるのだ。わたしが日本へ帰っても、ここで燃え続けると思うと、熱い気持ちが込み上げてきた。

　ティエン・ハウ寺には郵便ポストがある。それは亡くなった人へ手紙を出すための郵便ポスト。そこには多くの手紙が燃えた跡が残っていた。つのり続ける亡き人への思いをしたためたのであろう。信仰が篤いベトナム人の気持ちを少しだけ覗くことができたような気がする、ティエン・ハウ寺はそんなところだった。

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