山形新聞:天童・若松寺で伝統行事「鬼やらい」
読売新聞: 「心の鬼に改心を」天童で鬼やらい
最上三十三観音第1番札所の天童市の若松寺(氏家栄脩住職)で6日、心に潜む鬼を改心させる奈良時代からの伝統行事「鬼やらい」が行われた。
国指定重要文化財の観音堂に約150人の参拝者が集まり、牛王(ごおう)作法と呼ばれる儀式を行った。氏家住職らが無病息災、家内安全、身体堅固などを祈念しながら約1時間にわたって読経。その後、参拝者は400年以上前から寺に伝わる木製の宝印「牛王加持印(ごおうかじいん)」を額に押してもらった。氏家住職は「頭に印を押すことで、観音さまが罪を受け止めた証しになる」と話していた。
鬼やらいは心の中の鬼を追い払うのではなく、観世音菩薩(ぼさつ)の前でざんげさせ、良い鬼に改心させる全国でも珍しい儀式。
人の心に住む鬼を改心させる仏教の儀式「鬼やらい」が6日、天童市山元の若松寺で行われ、参拝者は無病息災や家内安全などを祈願した。
節分で追い出された悪い鬼を集めて読経し、良い鬼に改心させるもので、奈良時代に始まり、毎年、旧暦の1月7日に合わせて行われている。「牛王(ごおう)加持印」と呼ばれる木製の印を額に押し当ててもらうと、悩みや体の痛みがなくなるとされている。
この日は、僧侶8人が1時間にわたって経を読み上げた後、集まった約100人の額に印を押し当てていった。山形市沼木、会社員小関誠一さん(59)は「ここに来ないと年が始まった気がしない。無病息災などを祈願しました」と笑顔で話していた。
![]() |
今月の見出しへ... | 次の日へ...![]() |