天童市選挙管理委員会は、現在53ヵ所ある投票所を16ヵ所にまとめる見直し案を、3月8日の天童市議会総務教育常任委員会に提示しました。これは経費削減や選挙事務の効率化を目的としたもので、16ヵ所という数字は「これ以下には減らせない」という下限から考えていただきたい、という内容になっているようです。16というと、市立公民館13ヵ所プラス人口密集地区にもう3ヶ所、といった内容ではないかと想像します。

　天童市の投票所はおおよそ分館公民館ごとに設置されていて、比較的身近なところに設置されています。ただ、周りの市町村を見ると小学校を投票所にしているところもありますし、数だけを見ると人口で2倍弱・面積で6倍弱の酒田市と同じになっています。

自治体名	人口	面積
天童市	6万2000人	113平方キロメートル
酒田市	11万人	602平方キロメートル

　試算によると、投票所を16ヶ所に統合した場合、これまで2600万円ほどかかっていた経費が2000万円ほどで済むようになります。しかも、工夫次第ではさらに数百万円の削減が可能とみています。

項目	現在	統合後
投票管理者・立会人	159人	48人
選挙事務従事者	約250人	約140人
費用	約2600万円	約2000万円

　説明を受けた市議からは

• 避けられぬことだが、削減幅が大きすぎる。段階的に減らすべきだ。
• 投票率低下を最小限に食い止める対策を具体的に示して
• 高齢化社会が進む中、投票放棄を回避する対策が必要

　天童市選挙管理委員会では、地区の代表者からの意見集約も行っていて、これらの踏まえて4月から5月にかけて見直し案をまとめ、再度、地域や市議会に対して説明会を行い、7月の委員会で正式決定する計画です。見直しされた結果での選挙は、12月25日任期満了となる次期天童市長選から適用されます。

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■天童のニュース：行政サービス

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