日本道路公団は、東北6県（青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県）内にある高速道路のすべての料金所にETC（ノンストップ自動料金収受システム）を設置し、運用を開始しました。山形県内では、これまで山形自動車道の山形蔵王インターチェンジと山形北インターチェンジ、東北中央自動車道の東根インターチェンジの3ヶ所にETCが整備されています。そして今回、東北中央自動車道の天童インターチェンジをはじめとして新たに17ヶ所に整備されました。今回追加された料金所では、通常はETC専用のレーンとして使われますが、渋滞発生時には発券と料金収受も行なうことができる混在レーンとして利用されます。

　首都高速道路のように慢性的に渋滞しているところであればETCの恩恵にあずかることができると思うのですが、山形自動車道や東北自動車道のようにスイスイ走れるところではあまりメリットがないような...。あれば便利なんでしょうが、めったに高速道路を使うことがないわたしにとって、ETCを利用する機会はないように思われます。

（関連ページ）

■山形自動車道、ETCで逆に大混雑 (2001.12.14)

http://www.ikechang.com/news/2001/ne0112j3.htm#011214

■日本道路公団

http://www.jhnet.go.jp/

　11月中に2件の交通死亡事故が発生したことを受け、天童市は非常事態宣言を発令しました。発令の期間は11月24日から12月3日までの10日間で、期間中は天童市が広報車で、天童警察署がパトカーで市内を巡回します。非常事態宣言の発令は、2002年11月に出されて以来、1年ぶりです。天童だけではなく、最近は全国的に見ても交通死亡事故が増えているようです。車については、昼間でもライトを点けて走行して、車の居場所を回りに知らせる運動が広まっています。しかし、自転車については、狭い道を2列になって走ったり、真っ暗なのにライトつけないで走ったりと、一向にマナーが良くならないように思います。事故にあってからでは遅すぎます。自転車に乗る際には、暗くなったらライトをつけるのではなく、自分の居場所を車に知らせるためにライトを点けましょう。

（関連ページ）

■天童市交通安全条例（天童市役所）

http://www.city.tendo.yamagata.jp/reiki/honbun/c4110386001.html

　山形広域の2市2町による法定合併協議会が11月26日に山形市のオーヌマホテルで開催され、懸案事項だった合併方式が編入方式に決定しました。吸収合併を意味する編入方式が採用されたことで、新しい市の名前は「山形市」となり、市庁舎は現在の山形市役所をそのまま使うことになります。

　また、今回の会議では、各自治体の財政担当部署が各々まとめた財政シュミレーションが報告されました。2005年度から2020年度までの予測をおこなった今回のデータでは、合併しない場合には、いずれの自治体においても地方税や地方交付税の減少と、公債費の増大による歳出の拡大が続くことが示されました。これに対して、合併した場合には首長や議員そして職員など、それぞれの自治体に設置される役職が一本化されることで人件費が抑制され、この期間でおよそ380億円の経費が削減されることが示されました。さらに、合併特例費や国からの財政支援により歳入が増えるため、合併したほうがメリットが大きいという結論に達しています。

　しかしながら、今回のシミュレーションではかなり細かいところまでは考慮していないようで、実際に合併したあとにこれまで見えていなかった「隠れ借金」が表面化してくることが予想されます。土地開発公社などが、その例になるのではないでしょうか。上山市では、かみのやま競馬の赤字を処理するために、競馬場の用地を上山市土地開発公社に40億円で売却することにしています。しかし、その40億円の帳尻あわせができなくなった場合には、結局、市の一般財源から補填することになります。合併したあとであれば、上山市はもちろん、山形市、山辺町、中山町の住民もその借金を肩代わりすることになります。結婚してしばらくたったある日、結婚相手に莫大な借金のあることが判明したら、みなさんはどうしますか？　次回の法定合併協議会は12月24日に開催される予定です。

（関連ページ）

■天童のニュース：広域合併（周辺市町の動き）

http://www.ikechang.com/news/news720.htm

　地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、山形県内陸部を南北に走る「山形盆地断層帯」（大石田町〜上山市の約60キロメートル）について、地震が発生した場合には広範囲にわたって震度6強以上の強い揺れが予想される、という評価結果を公表しました。地震調査研究推進本部は、1995年（平成7年）1月17日に発生した阪神・淡路大震災を教訓に、1995年（平成7年）7月に制定された「地震防災対策特別措置法」をもとにして設置された政府特別機関です。

　山形盆地断層帯は、大石田から村山市までの北側と、寒河江市から上山市までの南側の2つに別れます。しかし、北側・南側、いずれが震源となった場合においても、天童市西部の寺津地区や蔵増地区、山形市の市街地では震度6強以上の揺れが予想され、天童市中心部や天童市東部においても震度5強が予想されています。

　地震調査委員会によると、山形盆地断層帯は過去およそ1万年の間に少なくとも3回活動しているそうで、平均的な活動周期はおよそ3000年とのことです。日本国内には98ヶ所の主要な断層帯がありますが、山形盆地断層帯はその中でも発生確率が高いグループに分類されていて、今後30年以内にマグニチュード7.8程度の大地震が最大7%の確率で発生するという予測が2002年5月に発表されています。これから家を建てる人は耐震設計を、すでに建てている人は地震保険への加入を真剣に考える必要がありますね。

（関連ページ）

■天童のニュース：東日本大震災・地震

http://www.ikechang.com/news/earthquake.html

■[2002.12.05] 山形盆地断層帯による地震、死者2100人・被災者21万人の被害想定

http://www.ikechang.com/news/2002/ne0212j1.htm#021205

□地震調査委員会：山形盆地断層帯の地震を想定した強震動評価について（外部サイト）

http://www.jishin.go.jp/main/kyoshindo/03nov_yamagata/index.htm

　山形新聞や山形放送、山形陸上競技協会が主催する「第20回山形県女子駅伝競走大会」が上山市（かみのやまし）から山形市までの20.1キロメートルのコースで開催され、天童・東村山チームが史上初の3連覇を成し遂げました。男子選手と違い女子選手の場合は現役選手でいられる期間が短いため、駅伝のチームを構成することはとても大変なのだそうです。これまで3回連続優勝しましたが、毎年3名ずつ選手を入れ替えてきたそうです。

＜第20回山形県女子駅伝競走大会・総合成績＞

順位・チーム名	記録
第1位 / 天童・東村山	1時間6分3秒
第2位 / 山形	1時間6分23秒
第3位 / 酒田・飽海	1時間6分35秒
第4位/ 北村山	1時間8分30秒
第5位 / 長井・西置賜	1時間8分50秒
第6位 / 寒河江・西村山	1時間9分42秒
第7位 / 米沢	1時間9分56秒
第8位 / 鶴岡・田川	1時間11分00秒
第9位 / 上山	1時間11分21秒
第10位 / 新庄・最上	1時間14分17秒
第11位 / 南陽・東置賜	1時間16分50秒

＜第1区（5.5キロメートル)＞

高木美沙紀（たかき・みさき）選手（山形城北高校）

17分46秒（区間2位、チーム順位2位）

＜第2区（2.8キロメートル)＞

矢口奏未（やぐち・かなみ）選手

9分37秒（区間3位、チーム順位2位）

＜第3区（3.8キロメートル)＞

奥山和代（おくやま・かずよ）選手

12分31秒（区間2位、チーム順位2位）

＜第4区（2.7キロメートル)＞

五十嵐悠（いがらし・はるか）選手（天童市立第三中学校）

8分39秒（区間2位、チーム順位2位）

＜第5区（5.3キロメートル)＞

石山美保（いしやま・みほ）選手（山形城北高校）

17分30秒（区間2位、チーム順位1位）

（関連ページ）

■第19回山形県女子駅伝競走大会、天童・東村山が2連覇 (2002.11.25)

http://www.ikechang.com/news/2002/ne0211j5.htm#021125