天童市は市制施行45周年記念事業の一環として、舞鶴山の西側にイギリスの旅行家イザベラ・バードの文学碑を建立し、10月24日に除幕式をおこないました。文学碑は御影石でできていて、高さは1.7メートルあります。表面にはイザベラ・バードの肖像のほか、著書「日本奥地紀行」のなかで天童に関して記述された「ほれぼれとして見たくなるような地方で、多くの楽しげな村落が山の低いすそ野に散在している」を抜粋し、碑文としています。

　イザベラ・バード(Isabella Bird)は、1831年10月31日にイギリスのヨークシャー州バラブリッジに生まれました。23歳（1854年）の時に医師の薦めでアメリカ、カナダを訪れると、72歳（1904年）まで、日本、マレー諸島 、カミュールとチベット、ペルシャ、韓国、中国など世界各国を旅して回りました。山形県内には明治11年、47歳（1878年）のときに訪れています。そして、東北地方、北海道を巡った際の記録を「日本奥地紀行」として1880年（明治13年）10月に出版しています。

　今回文学碑が建立された一帯は「天童公園文学の森」として整備される計画で、イザベラ・バードに続いて、天童に縁のある田山花袋（たやま・かたい）、志賀直哉（しが・なおや）、田宮虎彦（たみや・とらひこ）の文学碑が市民の発起人会によって順次設置される予定です。

（関連ページ）

■舞鶴山、「文学の森」の設置を準備

http://www.ikechang.com/news/2002/ne0206j4.htm#020621

■天童公園文学の森

http://www.ikechang.com/navi55.html

　サッカーJリーグ2部第40節、モンテディオ山形は10月25日に天童市の山形県総合運動公園で首位を走る川崎フロンターレと対戦しました。モンテディオ山形は川崎フロンターレのエース・ジョルジーニョを封じるために2人、ときには3人でマークし、川崎の攻撃をしのいでいきました。そして、隙をみてゴールを狙うという作戦でしたが、何度か決定的なチャンスがあったもののゴールポストにはじかれるなどし、結果0対0で引き分けとなりました。

モンテディオ山形 14勝10分け16敗 （勝ち点51→52）	0−0	川崎フロンターレ 22勝12分け6敗 （勝ち点77→78）
観客数：3733人

　次の第41節、モンテディオ山形は11月1日（土）に神奈川県横浜市の三ツ沢公園球技場で横浜FCと対戦します。現在モンテディオ山形は第8位の大宮アルディージャと勝ち点で並んでいますので、次の試合は必ず勝利し、順位を落とさないようにガンバって欲しいと思います。

（関連ページ）

■モンテディオ山形

http://www.montedio.or.jp/

■川崎フロンターレ

http://www.frontale.co.jp/

■天童のニュース（サッカー・J2リーグ）

http://www.ikechang.com/news/montedio.html

　エアーニッポン(ANK)が運行している庄内−大阪便が、2003年10月末をもって廃止されることになりました。全日空の担当者が10月28日に来県し、庄内空港利用振興協議会と山形県に対して路線廃止を説明する予定です。

　庄内−大阪便は、庄内空港が開港した1991年10月から全日空(ANA)が1日1往復で運行を始めました。最盛期の1992年には年間6万6844人（搭乗率55.3%）の利用客がありましたが、1998年7月に秋田県南部に大館能代空港が開港してからは大阪からの利用者数が半減し、1998年12月から冬季運休がおこなわれるようになっていました。そして2000年には全日空(ANA)からエアーニッポン(ANK)に運行が移管されています。その後の利用者数は、2001年が3万5498人（搭乗率63.0%）、2002年は2万7537人（搭乗率47.4%）そして2003年5月から9月まででは2万3241人（搭乗率56.3%）と、採算ラインの70%を大きく割り込んでいました。さらに、庄内−大阪便は割引運賃が適用される団体利用の割合が高いため、通常の路線よりも収益性が良くなかったとみられるそうです。

（関連ページ）

■天童のニュース（東京便廃止問題）

http://www.ikechang.com/news/news2.htm

■全日空(ANA)

http://www.ana.co.jp/

天童市教育委員会が創設した「宮城浩蔵賞」の初の受賞者に、天童市内の各中学校からそれぞれ1名ずつが受賞しました。以下の4名はいずれも生徒会長を務めるほか、学業成績が優秀で部活動などでも活躍したということで選考されました。受賞されたみなさんは、10月19日に宮城浩蔵（みやぎ・こうぞう）のブロンズ像の前で賞状を授与されました。

＜宮城浩蔵賞の受賞者＞

　「宮城浩蔵賞」は明治大学校友会山形県支部、天童市文化団体協議会、吉田大八会、養正会そして天童郷土研究会の5者による「宮城浩蔵先生胸像建立実行委員会」が2002年10月12日に宮城浩蔵（みやぎ・こうぞう）氏のブロンズ像を建立した際、奨学資金として100万円を天童市に寄付したことが由来となっています。天童市教育委員会は「天童からはばたく人材を育てよう」という趣旨で新たな賞を創設し、これが「宮城浩蔵賞」とされました。

（関連ページ）

■宮城浩蔵のブロンズ像、郡役所資料館に建立 (2002.10.13)

http://www.ikechang.com/news/2002/ne0210j2.htm#021013

■天童のニュース：いろんな人々

http://www.ikechang.com/news/news170.htm

　天童温泉の恒例イベント「全国くちびる美人コンテスト」の審査会が10月20日に滝の湯ホテルで開催されました。今年のコンテストはこれまでよりも1ヵ月遅く開催し、7月1日から9月末日までの宿泊客を対象におこなわれました。今年は2843点の応募があり、一次審査を通過した2018点を壁に並べ、天童温泉協同組合や天童市観光物産協会、天童市役所、天童商工会議所などの代表者が審査をおこないました。その結果、ベストリップ賞に東根市の青木洋子さんのリップマークが選ばれました。青木さんには賞金20万円が贈られます。

（関連ページ）

■第14代くちびる美人、長井市の大浦美和子さんに

http://www.ikechang.com/news/2002/ne0209j4.htm#020925

■天童のニュース：天童温泉

http://www.ikechang.com/news/news970.htm

　10月20日におこなわれた日本バレーボール協会の発表によると、11月1日から日本で開催されるワールドカップの日本代表選手に、パイオニアレッドウィングスの吉原知子（よしはら・ともこ）、佐々木みき（ささき・みき）両選手が選出されました。合計12チームでリーグ戦がおこなわれ、上位3チームがアテネ・オリンピックへの出場権を獲得します。試合の様子はフジテレビ系で放送されますので、毎試合かかさずチェックしましょう。

（関連ページ）

■パイオニア、吉原・佐々木選手がアジア選手権代表に

http://www.ikechang.com/news/2003/ne0309j1.htm#030906

■天童のニュース：バレーボール・Ｖリーグ

http://www.ikechang.com/news/pioneer.html

　天童市は、国土交通省がおこなっている「観光まちづくり推進事業」の平成14年度の取り組みとして岩手県遠野市とともに指定を受けています。その取り組みの報告書が国道交通省東北運輸局から提示されました。報告書は現在の天童市の観光について「交通の便に恵まれている反面、通過点になりやすい」と分析し、二次交通網の整備を図るよう指摘しています。そして「まちづくり実施支援プログラム」は対象者を4つの種類に分け、それぞれ異なる内容の観光プランを提示しています。

ただし、このようなプログラムに取り組むためには

1. 天童温泉全体での人材育成や人的ネットワークの強化を図る
2. まちづくりの主導権を若い従業員に与える

ことが必要であるとし、越えなければならないハードルはたくさんありそうです。

（関連ページ）

■東北運輸局、天童地域観光まちづくり実施支援プログラムを提示

http://www.ikechang.com/news/2003/ne0303j2.htm#030314

■天童市、「観光まちづくりプログラム推進事業」に指定

http://www.ikechang.com/news/2002/ne0208j1.htm#020802