将棋駒を製造販売する木地師中島正晴さん(59)=田鶴町2丁目=が、大きさ約3センチの将棋駒ピンバッジを制作した。手軽な装飾品や土産品として考え、王将などの定番の文字だけでなく、好みの文字や絵を彫ってカラフルに仕上げている。
将棋ブームによって、駒にひもが付いた「根付け」に人気が集まった。だが根付けが併せ持っていた携帯電話ストラップとしての需要は、スマートフォンの普及とともにほぼなくなった。中島さんはその代替品になるものとしてバッジを作ることにした。高級な東京・御蔵島産のツゲの原木から加工していることから、バッジとはいえ軽量で木のぬくもりがある。
1個880円で、中島清吉商店とJR天童駅隣接のパルテ内の天童市物産センターで販売する。王将や左馬といった漢字のほか、妖怪・アマビエや、フクロウの絵柄なども彫って、青や赤などで染めた駒をそろえた。同店は、企業名などを彫るオーダーも受け付ける。
中島さんは「コロナのために開店休業状態だったので考えてみた。これなら将棋ファンに限らず、ニーズに応えられるし、社章のように胸に着ければ天童をPRもできると思う」と語っていた。問い合わせは中島清吉商店023(653)2262。
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