全日本空輸が今年3月~来年2月に航空機内や空港ラウンジで提供する日本酒46銘柄を発表し、本県から米鶴酒造(高畠町、梅津陽一郎社長)の「マルマス米鶴 限定純米吟醸」、水戸部酒造(天童市、水戸部朝信社長)の純米大吟醸酒「山形正宗 藍」が選ばれた。
「マルマス米鶴 限定純米吟醸」は今月から5月まで、国内線プレミアムクラスで提供される。県産酒造好適米を使い、淡麗中口で果実のような香りと芳醇(ほうじゅん)な味わい、爽やかな切れが特徴。時期により酒米を使い分け、ラベルの色も変えている。
梅津社長は「山形の酒米を100%使用した商品が採用され大変光栄だ。県産酒のおいしさを再認識してもらう良い機会」と喜んだ。精米歩合55%、アルコール度数16%。価格は1升瓶(1.8リットル入り)2970円、4合瓶(720ミリリットル入り)1496円。
今年12月~来年2月に国際線ビジネスクラス中距離路線でラインアップされるのが「山形正宗 藍」。国内各地から厳選した最高品質の酒米で造る「日本の伝統色」シリーズの一つ。岡山県赤磐市産の酒米「雄町」を使い伝統製法のきもと造りで醸し、柔らかで長い余韻の味わいを楽しめる。
水戸部社長は「多くの国の方に日本酒のおいしさ、素晴らしさをお伝えできる機会をいただき大変うれしい」と語った。精米歩合40%、アルコール度数16%。4合瓶のみで価格は6600円。
319銘柄から書類・試飲審査を経て、25都府県の46銘柄を選定。東京五輪・パラリンピック観戦や観光を目的に来日する外国人の需要も見据え、和食だけでなく洋食にも合わせやすい酒を用意した。同社は「多くの方に愛され、希少性の高い銘柄をそろえた」と説明した。
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