天童市の押切川で2日、天童北部小(元木満校長)の2年生67人がサケの稚魚1万匹を放流した。
授業でサケの生態を学んでいる2年生全員と住民約30人が雪の残る川岸に集まった。最上川第二漁協の小座間晃さん(73)が去年11月に採卵し、ふ化させた稚魚を持ち寄り「川を汚すと戻ってこられない。きれいにしましょう」と呼び掛けた。
強風が吹く中、児童たちは体長4〜5センチの稚魚をプラスチック容器に入れてもらい、一列になってそっと放した。「大きくなって帰ってきてね」「元気に行ってらっしゃい」と声援が飛んだ。
天童北部地域づくり委員会などが主催し、14回目。放流のおかげで、押切川には毎年サケが遡上(そじょう)している。小座間さんによると、4年後に体長50〜60センチほどに育って戻ってくるという。
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