将棋のまち天童で多くの子どもから将棋に親しんでもらおうと、将棋駒職人の後継者育成講座を修了した駒工人が9日、実演で製作した駒12組を天童市蔵増小(四釜禎校長)に贈った。
講座は駒職人の高齢化に対応していこうと開催され、9人が書き駒の製作などについて5年間修業を積んできた。現在は、同市のパルテ内で毎週末に将棋駒の製作実演を披露しており、ここで書きためた駒を贈った。寄贈は2校目。
贈呈式では、県将棋駒協同組合の武内昭博理事長が「技の伝承とPRのために心を込めて作った駒」と紹介。駒の実演製作に当たった山形市の大塚葉子さん(47)は、天童市在住時に興味を持って講座を受けたといい、「すべての駒の文字を整えるのに苦労した」と話していた。駒はツゲの木を使い、見事な楷書体で文字が書かれている。
駒を受け取った同校将棋クラブ6年の梅津蓮君(12)と松田侑也君(12)は「みんなで大切に使いたい」「これからも将棋を続けていく」と感謝の気持ちを表していた。
5年間の修行成果 天童・蔵増小に製作の駒贈る
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