天童市異業種交流プラザ(赤塚弘実会長)の地域産業活性化公開講座が19日、同市の滝の湯で開かれ、明治大の森下正専任教授が「天童市の地域産業生き残り戦略」と題し講演した。
森下教授は同市の産業構造について、95%のシェアを誇る将棋駒のほか天童木工、出羽桜酒造、山本製作所などを挙げ「6万都市でこれだけ有力でバラエティーに富んだ地場産業がある地域はまれであり強み。企業誘致するなら、主力の製造業、卸・小売業にとってメリットのある業種にすべきだ」と指摘した。
生き残りには独自の人口増加策が必要と強調。成功した自治体や企業の事例を紹介しながら▽地域産業が一丸になって取り組める政策▽若者・よそ者の受け入れ▽地域ブランド・マネジメント戦略―などをポイントに挙げた。
同プラザは異業種交流によるビジネス創出を目的に市内34社が加盟。市と連携協定を結ぶ明治大と事業を展開している。プラザ会員ら約30人が聴講した。
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