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天童のニュース(平成28年11月2日) (最終更新:2016年11月5日)

2016年11月2日(水) 出羽桜酒造、ノーベル賞の大隅栄誉教授に「一路」を提供

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 山形県天童市の出羽桜酒造が、ノーベル医学生理学賞に選ばれた東京工業大学の大隅良典(おおすみ よしのり)栄誉教授に、ノーベル賞受賞記念の限定ラベル「一路(いちろ)」を提供しました。これは、大隅良典栄誉教授が受賞するきっかけとなった「酵母」にちなんで、縁のある出羽桜酒造の仲野益美(なかの ますみ)社長へ打診があったことを受けてのものです。

[SAY]ノーベル賞と県産酒 「酵母」がつないだ貴重な縁

 約1か月前、大隅良典栄誉教授がノーベル賞を受賞し、日本中が湧きましたが、その世界的研究者と親交のある人が県内にいました。2人を繋いでいたのは「酵母」です。

写真:ニュースの冒頭(さくらんぼテレビより)

 先月3日、今年のノーベル医学生理学賞の受賞者が発表され、東京工業大学の大隅良典栄誉教授が選ばれました。受賞理由は「オートファジーの仕組みの発見」です。微生物の酵母を研究材料に、細胞が自らのタンパク質をアミノ酸に分解し、栄養源として利用する仕組みを明らかにしました。その大隅教授は、おととい安倍総理と面会し、改めて祝福を受けました。会談の中で、大隅教授が受賞の記念として総理にプレゼントしたのが、1本の日本酒でした。

 大隅教授から安部総理にプレゼントされた日本酒、実は天童市の酒蔵・出羽桜酒造の日本酒なんです。

 山形の酒蔵に大隅教授の関係者から依頼が来たのは、先月11日の事でした。「“酵母”と言えば日本酒」「受賞の記念に関係者に贈る日本酒を提供して欲しい」そんな依頼でした。

仲野益美・出羽桜酒造社長
東大の教授の皆様と何人かの先生方と(酒を)飲む機会がありまして、そこの中に大隈先生もいらっしゃって、酵母の話なり、そこでいろんな話をして、とてもお酒が大好きな先生で…。

 実は出羽桜酒造の仲野益美社長は、お酒を作る傍ら、10年以上、東京大学大学院の非常勤講師として発酵醸造学を教えています。一方、大隈教授は東京大学の出身で、仲野さんは共通の親しい教授を通じて、7、8年前に食事を共にする機会がありました。酵母を研究材料にする大隈教授と酒づくりで酵母を扱う仲野さん、酒を酌み交わしながら酵母について語り合った事もありました。

仲野益美・出羽桜酒造社長
僕らとは違う次元の研究ですので、なかなかすぐ飲み込めないようなこともありましたが、とてもまじめで研究に対する前向きな姿勢ってすごく感じる先生で…。

写真:出羽桜一路のノーベル賞受賞記念特別ラベル(さくらんぼテレビより)

 こちらが今回、大隈教授に提供した日本酒です。大隈教授のサインとオートファジーを表すイラストを組み合わせたラベルのデザインは、東京工業大が担当し、出羽桜酒造で大きさや配置を決めました。また、銘柄は2008年の酒の世界大会で最高賞に輝いた「出羽桜・一路」を選びました。

写真:インタビューに答える仲野益美 出羽桜酒造社長(さくらんぼテレビより)

仲野益美・出羽桜酒造社長
酵母の研究をなさっている先生ですから、清酒酵母、お酒を造る酵母の中で一番特長がある、香りを強く出す大吟醸だろうと。また、先生は研究を真実一路で突き進まれて今日のノーベル賞に輝いたと、そういったネーミングも含めてですね…。

写真:出羽桜「一路」を選んだ理由(さくらんぼテレビより)

 出羽桜酒造は安倍総理に贈られたものも含めて、これまで20本を提供しています。大隈教授は研究でお世話になった人にプレゼントする他、授賞式が行われるスウェーデンのストックホルムにも持っていくということです。

仲野益美・出羽桜酒造社長
酵母の1つの証として日本酒があり、それを飲んでいただけるっていうのはですね、とてもうれしいことですし、それによって日本の良さ、その日本の研究のよさもしかり、また酵母を使ったいろんな物の素晴らしさっていうのをですね、世界の皆さまに知っていただけたら嬉しいなと思います。

 仲野さんは、これをきっかけに山形に足を運んでもらいたい、と話していました。

 仲野さんが、大隅教授と酒を飲んだ時、同席していた東大の教授の皆さんは、大隅先生は必ずノーベル賞を獲る、とその時から話していたそうです。

 しばらくは忙しいと思いますが、落ち着いたら山形に来てほしいですね。

(SAY「みんなのニュース」2016年11月2日より)
(関連ページ)
■天童のニュース:出羽桜酒造
http://www.ikechang.com/news/dewazakura.html

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