天童３位、米沢11位、寒河江18位　20位以内に本県３市　15年度　ふるさと納税寄付額

　総務省は14日、応援したい自治体に寄付すると税が軽減される「ふるさと納税」による2015年度地方自治体への寄付額が計1652億9102万円となり、前年度の4.3倍に増えたと発表した。件数は3.8倍の726万件となった。

　最も多くの寄付金を受け取ったのは宮崎県都城市の43億3100万円。特典となる地元産の肉や焼酎が人気を集めた。２位は静岡県焼津市、３位は天童市の32億2800万円と続いた。このほか、米沢市が11位の19億5800万円、寒河江市が18位の13億7200万円と本県の３市が上位20位以内に入った。都道府県別では、トップが北海道の150億3600万円、２位は本県の139億800万円、３位が長野県の104億5600万円だった。

　昨年４月から減税対象となる寄付額の上限が約２倍に引き上げられ、各地の自治体がお礼の特典を充実させたことで急増した。一方で、お金に換えやすい商品券の提供など競争の過熱を問題視する声が出ているため、総務省は実態を調査。34自治体がすでに特典の内容や価格表示を見直し、57自治体が見直しを実施する予定であることが分かった。

　特典の調達費に事務費などを加えた経費が寄付総額の半分近くを占めている実態も判明。経費を抑え、自治体が新たな施策に使える財源を増やしていくことが課題となりそうだ。