村山地域の稲作農家を対象にした「むらやま米フォーラム」が3日、天童市の舞鶴荘で開かれ、付加価値を高めた「プレミアムつや姫」の栽培では村山地域に優位性があることが説明されたほか、高品質のブランド米が全国各地で誕生している状況などを紹介した。
講演した県水田農業試験場の結城和博場長は、村山地域における稲作収穫量の推移について「ササニシキが主流になった1990年代は苦戦したが、その後の『はえぬき』で収穫量が伸びた」と説明。「同じ特性を持つ『つや姫』も作付けが順調に進んでおり、全国トップレベルの販売価格を狙う『プレミアムつや姫』の栽培では村山地域がリーダーになってほしい」と呼び掛けた。
「つや姫」のブランド化戦略に追従する形で、青森県の「晴天の霹靂(へきれき)」、新潟県の「新之助」、長野県の「風さやか」などが登場している状況を示し、「食味ランキングではエントリー約130種のうち約40種が『特A』を獲得する状況で、競争が激しくなっている」などと述べた。
オールやまがた米づくり日本一運動村山地域本部が主催し、農家約320人が参加した。
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