天童市の生産者が出荷した超促成栽培のサクランボ「佐藤錦」の初競りが5日朝、東京都の大田市場などで行われ、同市場と天童市の天童青果市場で桐(きり)箱入り500グラムが最高値の15万円で競り落とされた。昨年と同額で過去最高。2Lサイズの68個が詰められており、1粒当たり約2205円になる。
JA全農山形によると、冬に収穫、出荷するサクランボは天童市の農家が1987(昭和62)年から栽培を始めた。今年は同市下荻野戸の花輪和夫さんが栽培した計34キロが関東と本県の市場に出荷された。出荷量は燃油高騰などの影響で昨年の4分の1程度にとどまったものの、高品質の霧箱入りの割合が大きく、平均価格は1キロ当たり4万4299円と、昨年の2万9483円を上回った。
全農山形の黒井徳夫運営委会副会長、鈴木英和県本部長ら9人が大田市場を訪れた。JAてんどうの大沼祐一専務は「出荷量は少なかったが、品質は例年より良く、甘みや色つや、粒の大きさなど申し分ない仕上がりになっている」と話している。
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