［山形新聞］世界最大級のワインコンテスト日本酒部門　県内5銘柄が「金」

金メダル獲得数　新潟と並びトップ

　英国で開催されている世界最大級のワインコンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2014」の審査結果が9日までに公表され、日本酒部門で本県の5銘柄が金メダルに輝いた。都道府県別でみると、金めだるの獲得数は新潟県と並んで最多となった。

　今回のカテゴリーは、従来の▽純米▽純米吟醸・純米大吟醸▽本醸造▽吟醸・大吟醸▽古酒―の五つに加え、▽オーディナリー（普通酒）▽スパークリング―を新設。出品を取りまとめた日本酒造青年協議会によると、今年は261蔵元が過去最多となる計725銘柄を出品した。

　金メダルは全カテゴリー合わせて37銘柄。本県からは、純米の部で出羽桜酒造（天童市）の「出羽桜　出羽の里」（720ミリリットル1300円）、純米吟醸・純米大吟醸の部で月山酒造（寒河江市）の「銀嶺月山　純米大吟醸（限定醸造）」（同2千円）、吟醸・大吟醸の部で菊勇（酒田市）の「菊勇　大吟醸　秘伝」（同4400円）、小嶋総本店（米沢市）の「東光　大銀蔵　山田錦」（同3500円）、出羽桜酒造の「出羽桜　雪漫々」（1.8リットル5800円）の各銘柄が獲得した。価格はいずれも税別。

　今回は1次審査で、国内外の酒造関係者40人がブラインドテイスティングによって入賞酒を決めた。金メダル数は本県と新潟県がトップ。秋田、宮城、長野の3県が各3銘柄で続いた。

　2次審査は、カテゴリーごとに金メダル酒の中から最も優れたトロフィー賞を選出。ロンドン市内で7月に開かれる授賞式の席上、トロフィー賞の中から最高位の「チャンピオン・サケ」1点が発表される。今年は「グレートバリュー賞」が新設され、金メダルと銀メダルの受賞酒から“手ごろな価格でうまい酒”をも選ぶという。

　金メダル以外の主な県内入賞銘柄は次の通り。

◇純米

▽銀メダル＝新藤酒造店「裏・雅山流　楓華」▽銅メダル＝水戸部酒造「山形正宗　純米　生もと」

◇純米吟醸・純米大吟醸

銀メダル＝米鶴酒造「マルマス米鶴　限定純米吟醸」小嶋総本店「東光　純米大吟醸　袋吊り」「東光　純米吟醸　原酒」新藤酒造店「雅山流　極月」▽銅メダル＝千代寿虎屋「蔵隠し　千代寿」出羽桜酒造「出羽桜　つや姫」六歌仙「手間暇　純米大吟醸」

◇吟醸・大吟醸

▽銀メダル＝後藤酒酒造店「辯天（べんてん）　極上大吟醸原酒　山田錦」出羽桜酒造「出羽桜　大吟醸」小嶋総本店「東光　大吟醸　袋吊り」▽銅メダル＝月山酒造「銀嶺月山　大吟醸　青ラベル」

◇古酒

▽銀メダル＝小嶋総本店「東光　秘蔵古酒　生もと本醸造原酒」▽銅メダル＝東の麓酒造「純米吟醸　東の麓　プレミアム」

スパークリング

▽銅メダル＝六歌仙「六歌仙　ひととき純米　白」