自作のロボット力士を対戦させる第25回全日本ロボット相撲東北大会が15日、宮城県白石工業高で開かれた。高校の部に本県から出場した山形電波工業高は、自立型1、3位とラジコン(RC)型2位に輝き、計3台(3人)が表彰台に立つ快挙を成し遂げた。
高校の部に46台、参加無制限の全日本の部に91台がエントリーし、本県からは山形電波工高と羽黒高が出場。直径1.54メートルの鉄製土俵で、プログラムを内蔵した「自立型」、遠隔操作する「RC型」の2競技を行った。取組が始まると素早い動きで相手をはじき飛ばすロボットや、横から回り込んで押し出す技巧派も。勝敗が決まるたびに、周囲から「よっしゃ」「やったー」と歓声が上がった。
「天の童d2」で自立型16台による激戦を制し、見事優勝を飾った山形電波工高1年高橋知冴(かずさ)君(15歳)は「勝算は50パーセントしかなかったが本番は集中できた」。自立型3位の3年岸川雄一君(18歳)は「ロボットにイ不具合が合ったものの3位。スカッとした」と笑顔を見せた。RC型決勝で惜しくも福島県立清涼情報高に敗れたが、準優勝に輝いた2年松田尚人君(16歳)は「今回は焦りも出たけど自分の力を出し切ることができた」と満足そうに話していた。
高校の部からは自立型、RC型それぞれ5位までが11月24日の高校生全国大会(埼玉県)に出場する。
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